緊張すると顔が赤くなる
前回は人前で顔が赤くならない方法についてお話しました。
今回は緊張すると顔が赤くなる、そんな時にできることについてご紹介してゆきたいと思います。
また、赤面症の根本的な治し方については赤面症の原因と赤面症の治し方でご紹介しておりますので、そちらを参照ください。
ここでは赤面症の対処法ということでご紹介します。
人は色々な場面で緊張することがあります。学校では授業中に発表しなければならない時、社会人になっても、会議で発言する際や、スピーチやプレゼンテーションをしなければならない時もあるでしょう。
そういった場面での対処法や対策について見てみましょう。
緊張しない人はいない
最初にお伝えしたいことがあります。
それは、緊張しない人など誰もいない、ということです。
スポーツ選手などを見ると、大舞台でもリラックスしてやっているように見えます。しかし、後でインタビューなどを聞くと、無茶苦茶緊張していました、と答える選手が殆どです。
平然としているようで、実はみんな緊張しているのです。これは他の場面でも当てはまることができます。人前に出る時などは誰もが不安になります。
ですが、赤面症の方の場合は、自分だけが緊張してしまっているように思うことが多いと思います。
他の人を見ると赤面していないように見える。だから、自分だけが緊張しているかのように思えてしまいます。私もそう思っていました。(プロフィール参照)
赤面しやすい人とそうでない人がいます。あまり赤面しない人は緊張したり、恥ずかしい思いをしたことはないかというと、実はそうではありません。
そういう人も緊張しています。恥ずかしい思いもしています。ただ、緊張したりした時の反応が違う形で出ているだけ、です。
汗を沢山かく人もいるかも知れません。手足が震えてしまいやすい人もいるかも知れません。緊張するとお腹が痛くなるタイプの人もいれば、喉がつまってしまうと感じてしまう人もいます。
でも、これらはみんなが正常な反応で、どのタイプも病気になったわけではありません。
緊張してお腹が痛くなるのは、お腹が病気になったからではありません。
赤面することもこれらの反応の1つです。
だから、緊張して赤面することは病気でもなんでもありません。緊張して心臓がドキドキするのと一緒で、生理現象の1つなのです。
緊張して心臓がドキドキした時、心臓をなんとかしよう!と思う人は少ないと思います。それよりも落ち着くためにできることをしようと、そう考えるはずです。
ところが、赤面の場合はそうではない人も多いです。赤面することそのものを何とかしようとすることはないでしょうか。
でもこれは心臓がドキドキしている時に心臓そのものを何とかしようとしていることと一緒なのです。
だから顔が赤くなったと感じた時、またはなりそうな時、顔を赤くしないようにと考えてもどうにもならず、それは実際は逆効果で、そう思うことが、赤面を悪化させてしまっているのです。
先程、緊張して心臓がドキドキした時は心臓をどうにかしようとする人はいないと書きました。
緊張して顔が赤くなった時もそれと一緒で、顔が赤くなることそのものをどうにかしようとしてはダメです。それをやってしまうと、余計顔が赤くなります。その理由は人前で顔が赤くなった時でご紹介した通りです。
じゃあ、何をしたらいいかというと、緊張し過ぎないためにできることをする、ということです。
緊張し過ぎないためにできること
緊張し過ぎないためにできることは何か、ということを知っておくと、多少は緊張しても緊張し過ぎることはなくなります。
そうなると多少は顔が赤くなったとしてもさらに赤くなったり、どんどん赤くなったりということもなくなってゆきます。
1)わからないことをしない
緊張し過ぎないためにできることのまず1つ目はわからないことをしないということです。
これは色々な場面で言えることだと思います。
人はわからないことをしようとすると緊張したり不安になります。
例えば、スピーチの場合。
スピーチやプレゼンであがったり、赤面し過ぎてしまう人の殆どは準備不足によるものです。
何故準備不足だと緊張し過ぎてしまうかというと、うまくできるかどうか「わからない」からです。
もし入念な準備をして、リハーサルを繰り返ししたら、緊張し過ぎる必要がなくなります。それは自分が何ができるか、ある程度「わかっている」からです。
スピーチに関してはスピーチで顔が赤くなる(赤面する)でより詳しい対処法をご紹介しますのでそちらも参照下さい。
どんな場面でもそうですが、わからないことをできるだけしないこと、その前の準備を怠らないこと、または自分ができる範囲のことをすることが緊張し過ぎないことにつながります。
自分以上に見せようとする、というのもわからないことをやろうとしていることと一緒なので、やはり緊張してしまいます。
等身大の自分でいれば、弱いところも隠さないでそのまんまの自分でいれば、変に緊張することも減ってゆきます。
2)許す
許すということは赤面症を治す上でもとても大事なことです。
殆どの人が自分を許せないでいるために赤面してしまったり、あがってしまったりしています。
人前で緊張する自分、あがってしまう自分、赤面してしまう自分、そんな自分を許せない。すると緊張するようになります。
ところが、赤面してもいい、あがってもいい、緊張してもいい、と自分を許してあげるとそのままの自分でいれます。すると魔法のようですが、あまり緊張しなくなってゆきます。
緊張してしまう自分というのは今の自分なわけです。その自分を許せないということは自分以外の自分に見せようとしているということです。
自分以外の自分は「わからない」自分ですから、それが緊張につながります。先ほどのことと一緒ですね。
しかし、最初に緊張したり、赤面してしまう自分を許すと、そのままの自分でいられますから、それは「わからない」自分ではないので、緊張し過ぎることがなくなってゆきます。
それを繰り返してゆくと、そのままの自分(緊張したりすることもある自分、赤面したりすることもある自分)でいいやと思うことが緊張し過ぎることを防いでくれるということを体感できるようになっていきます。
それを繰り返していると、いつかは、多少緊張したり、顔が赤くなったりしても、緊張し過ぎたり、顔が赤くなり過ぎたり、どんどん赤くなってしまう自分ではなくなっていきます。
3)そのままにしておく
最後に大切なお話があります。
それは、緊張というのは人には必要なことであるということです。スポーツ選手を見てください。みんな試合前であったり、本番前は緊張しています。
しかし、その適度な緊張感が選手のパフォーマンスを上げてくれます。
集中力も高まります。
もし、全員が完全にリラックスした状態で試合をしたら、だらけた試合になるでしょう。
オリンピックなどの大舞台になると、結果を出してくる選手が多いです。また、世界記録などもそういった大舞台で出ることが多いのはご存知だと思います。
これは適度な緊張感があるためです。緊張感は必要なものなのです。ですから、緊張そのものを省いてしまおう、と考える必要など本当はないのです。
緊張してきたら、緊張しちゃだめだ、と思うと逆効果です。でもその時に、緊張しているな、これは自然な現象だ。これが集中力を高めてくれるんだ、自分のパフォーマンスを高めてくれるんだ、と思うと気持ちが楽になります。
是非実践してみてください。
▼赤面症を治した人達が実践した方法
多くの方が赤面症を治した方法です。一度ご覧になってみてください。