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人前で顔が赤くならない(赤面しない)方法

ここまで赤面症の原因では何故赤面してしまうのか?赤面してしまうその原因や仕組みについてお話してきました。

そして、赤面症の治し方では根本的に赤面症を治すための方法についてご紹介しました。

この2つの記事でご紹介したことを前提にここからは、場面別の対処法についてご紹介してゆきたいと思います。

今回は人前で顔が赤くなってしまった時の対処法です。(対処方法なので、根本的な治し方については赤面症の原因赤面症の治し方を参照ください)

大勢の人前に出ると赤面してしまう、という場合はどうすればいいのでしょうか?例えば、人前で何かを発表する時、グループで何かを話し合う時などなど。

そういった場面での赤面症対策を考えてみたいと思います。

赤くなっちゃだめだ、と思うと逆効果

赤面症の方であれば、顔がほてってきていることには気づくことがあると思います。

何だか顔がほてってるな、赤面しているかも、なんて思われているだろうか?そう思うと余計緊張してしまったり、恥ずかしい気持ちになったり。

私自身がそうでした。(プロフィール参照)

そうやって考え始めると、実際に顔が赤くなります。恥ずかしいなぁと思ったあたりから急に顔は赤くなるようになったり。

しかし、考えてみれば、最初は顔のほてりに気づいただけでした。それが悪化したのは、恥ずかしいとか、どうしようというような感情をそこに付け加えたからなんですね。

顔がほてることはあっても、赤面とまではいかない人って沢山います。

そういう人達と赤面症、赤面恐怖症の方との違いは、「顔がほてる」ことに対する考え方だと思います。

一方は顔がほてる=顔が赤くなるのではないか、という不安を抱き、一方は顔のほてりに気づいても、それを何とかしようとは思っていません。

一方は顔が赤くなることを恥ずかしいことと思い、もう一方は、多少赤くなるのは誰でもあることだと考えています。

この違いが実は大きなヒントだと思います。赤面症を乗り越えるためのヒントがこの中に隠されています。

今するべきことに集中する

人前で赤面してきたときの対処法について、ここで少しご紹介したいと思います。

まず顔が赤くなったと思った時は、それをどうにかしようとは思わないことです。

もしそう思うことで克服できるのであれば、最初から赤面症などで悩むこともない、そう思った人もいるかも知れませんね。

私自身、最初にそう気づいた時に自分でそんな馬鹿なと、思いました。(私自身、赤面症で悩まされた経験があります。プロフィール参照)

でも実は、何とかしようと思った途端にどんどん赤面してしまう、何とかしようとしたことがまるで逆効果だったかのように、です。

赤面すること、赤面していることそのものについて考えると、皮肉にもどんどん顔が赤くなるようにできているのです。

では何をやったらいいのでしょう?
何をやったら、赤面がおさまるのでしょうか?もしくは赤面せずに済むのでしょうか?

それは赤面について考えることをやめ、今、自分がやるべきことに意識を集中させることです。

何かを発表するのであれば、その発表する内容に意識を向けます。
会議などであれば、会議の内容に意識を向けます。

顔が赤くなっていることを考えないようにするのではなくて、別の何かを積極的に考えたり、意識を集中させるということになります。

最初は自分の意識などコントロールできないのではないかと思うかも知れません。しかし、これはスポーツと同じ、です。

最初はこういう風にプレーすればいいよと言われて、頭で理解したところで、体はついていきません。何度も練習して、少しづつ少しづつできるようになってゆくのがスポーツです。

赤面症を治すのもそれと一緒、訓練と一緒です。

誰も最初からうまくいきません。練習を重ね、実践を重ねてやっと少しづつできるようになってゆくものです。

ですから、大切なことは実践すること。練習することです。

少しづつでも継続すること。そうすれば、次第に自分の思うように意識を向けられるようになってゆきます。

してはいけないことよりも何をするか

さて、冒頭から書いてきましたが、赤面しちゃいけないと思うと、余計顔が赤くなります。

○○○しては駄目だ、と思うのは上手くいかないのです。

子供の頃を思い出してみてください。ここは危ないから行っちゃ駄目だよ、と言われると、そこに行きたくなりませんでしたか?

また、デザートは今食べちゃ駄目だよ、と言われると、余計食べたくなったりすることはありませんでしたか?

それは大人になってからも同じで、○○をしてはダメだと自分に言い聞かせると、余計そのことが気になるように脳はできていて、それは科学でも証明されています。

人間は、これをしては駄目だ、という否定形はうまく消化できない、上手に処理できないようです。

しかし、これをしよう、という風に肯定的というか、目的に向かってゆくのは比較的得意です。

赤面症の方は、否定形の言葉を頭の中で頻繁に使っていると思います。赤くなっちゃだめだ、緊張しては駄目だ、怖がっちゃだめだ、という風に。

でもそれでは上手くいきません。ポイントは何かに向かってゆくことです。すると、何かを否定していた時よりもうまくいくようになります。

人前で顔が赤くならない方法とタイトルにはつけましたが、実際は赤面することは生理現象の1つです。これは赤面症の原因でもお話させていただいた通り。

緊張して汗が出たり、心臓がドキドキするのと一緒で、何もおかしなことではないのです

だけど、それをおかしなこと、恥ずかしいこと、と思って何とかしようとした途端に顔が余計に赤くなります。それが赤面症なのだと思います

これについては赤面症の治し方でも詳しくお話しましたので、ここまでにしたいと思いますが、ただそういう風に赤面症について理解を深めてゆくことが赤面したとしても、赤面し過ぎないことへとつながると思います。

それが本当の意味での赤面症を克服するということだと思います。

赤面症を治した人達が実践した方法
多くの方が赤面症を治した方法です。一度ご覧になってみてください。